イギリスの新聞「デイリーテレグラフ」の記事によると、ここ10年で自殺率の高い性別、年齢層に変化がみられるとのことです。

 

ジャーニーOnlineが伝えています。

自殺者数が多いのは、35~49歳男性のグループ

中年男性は若年男性よりも自殺する率が高くなっていることが新しい統計調査で明らかになった。「デイリー・テレグラフ」紙が報じたところによると、これまで人口統計グループのなかで自殺率が最も高かったのは35歳未満の男性だったが、過去10年間で変化し、現在は35歳から49歳の男性の自殺率が最も高くなっているという。

原因として、中年男性は強いストレスにさらされるケースが増えていることを挙げています。

・失業
・金銭(借金)問題
・離婚 などなど。。

イギリスでの統計調査をベースにした記事なのですが、日本人の私にとっても他人ごととは思えない結果と原因です。努力や運によって成功を手にすれば人生で最も充実した時期になるであろう中年時代。少なくとも明日を憂うことのない普通の生活を送ることはイギリスや日本では難しくないことのように思えます。しかし、実際の人生は思うように進むとは限りません。そして、先に書いた失業、金銭問題、離婚などの問題が一気に押し寄せてくるのが35歳~49歳と言えるでしょう。働き盛りの年齢ではありますが、個人差はあれど、世間の流れが速い現代にあっては人生が好転するのを想像しにくい年代でもあります。

大体の場合、人生の問題は何かひとつのことが起こるものではありません。むしろ1つの問題が、他の問題に悪影響を及ぼし連鎖していきます。職を失い、収入源を絶たれることによって、返済できていたローンの返済ができなくなります。財産を得るどころか財産を失ってしまいます。家族は守ってくれるでしょうか?例えば両親が資産家であれば救ってもらうことはできるかもしれません。しかし、多くの場合、両親はお金持ちではありません。奥様は中年の夫とともに苦労を続ける決断をし、ともに歩んでくれるでしょうか?残念ながらそうではないケースも多いのです。

親でも、配偶者でも、友人でも、兄弟でも、誰かが問題を解決するという意味で救いになれば、当事者の自殺は防ぐことができるかもしれません。残念ながら心をケアすることで防止できることではないと感じます。「仕事に就く」「借金を返す」「結婚を継続する」など具体的な解決法に至らない限り、複合苦を背負ってしまった人を救うことは難しいというのが現実なのではないでしょうか。